(続)クライミング・ボルダリングジム「グレイシャーポイント」@姫路

2012年1月11日水曜日

bouldering

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2011年4月にblogを書いた、姫路のボルダリングジム「グレイシャーポイント」について、久しぶりに訪れたので続きを書いてみる。
その際のエントリ

あれから半年以上の間にそれなりに登れるようになったり、あちこちのジムに行ったりした経験から、当時は思わなかったことも含めて、以下のような特徴があると考える。

■小さい
最初からビジネスとして開業されたジムではなく、オーナーのプライベートジムを拡張し一般利用可能にしたような感じで、先のエントリにもあるようにこじんまりとしている。近隣の加古川にはそれなりの大きさのジムが2軒もあるのに、より人口の多い姫路にこのクラスのジムしかないのは何とも寂しい。最近壁が拡張されたが、天井までの間を埋めるように板が張られただけで、実質は変わらない。一度に取り付けるのは2名までだ。

■難しい
外部のルートセッターによるホールド/課題の設定を行っているようなジムとは異なり、オーナーの趣味が強く出ているためか、難しいホールドや課題が多いように思う。実際、オーナー曰く「他のジムより1~2つグレードが高い」とのことで、登っていてもそれは感じる。昨年下旬に何度目かのホールド替えがあったのだが、更に顕著になったように思う。

例えば、一番易しい課題はピンク(9~10級の表記)だが、他の多くのジムにあるような大きなガバホールドで構成された課題は無く、ガバはあっても小さめだ。体感的には7級くらいの課題もあるように思う。その次はオレンジ(7~8級)だが、課題によっては(他のジムでいう)6級くらいありそう。かなり小さいホールドも出てくるためだ。その次の赤(6級)は、他のジムで5級(ものによっては4級)が登れる僕でも苦労するものもあるし、更に上の水色(5級)はほとんど手が出ない状況だ。このような課題設定では、ある程度の経験者には歯ごたえがあって良いかもしれないが、全くの初めての人には「全然登れない。楽しくない」とならないか心配だ。

また、スタートが悪い課題も多いのだが、これは壁の高さ/幅があまり無いことから、スタートで難易度を高めているのかな・・・と思わなくも無い。あとはホールド。垂直壁はピンチやカチが主体で、被った壁はそれら+スローパーやカチめいたガバ的なつかみづらいものが多く、足を乗せにくい形状のホールドも目立つ。指の保持力とバランス感覚が要求される課題が多いだろうか。足の推進力を生かせる課題はほとんど無いように思う。いっぽう、ランジしたり、体を大きく振るようなアクロバティックなムーブが必要な課題は少ないような気がする。これは後述のマットの問題もあるのかもしれない。

■マットの質や敷き方
僕が行ったことのあるジムでは、多少の程度の差こそあれ、マットはしっかりした弾力があって、全体的に均質なものを使っていると思う。しかしこのジムは、端のほうが薄く中央が厚めの、いわば布団的なマットを使っている。しかも相当やわらかいため、高いところから飛び降りたり、不慮のフォールの際には相当気を使うことになる。最近「飛び降り禁止」の張り紙が貼られたが、それよりマットを改善してくれたらいいのに、と思う。

また、スタートの邪魔にならぬよう壁際ぎりぎりの部分にはマットを敷かない(少しだけ床が見えている)ジムは結構あるが、それは被った壁に限った話で、そういったジムでも垂直壁では落ちたときに真下=壁際に落ちることが多いためマットがきっちり壁際まで敷いてあることが多いと思う。しかしこのジムは垂直壁の壁際もマットが無く床が見えているため、降りた/落ちた際に直接床に着地してしまったり、マットの角に降りてしまったりして、怪我の恐れがあるのではないだろうか。前述のマットの質と併せて、今後充実することを期待したい。

■壁の素材
多くのジムと同じくコンパネを塗装してある壁だが、かなり摩擦係数が高く、スメアが非常に良く効く。手で押さえたり、足で蹴ったりすると、ホールドに近いレベルの引っ掛かりが得られてしまう。良いのか悪いのかは分からないが、特徴と言えよう。

大体こんな感じだろうか。最寄のジムだけに、もっと充実してくれることを願う。「嫌なら行かなければいい」という声もあるとは思うが……

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