体重や体脂肪のコントロールは長い目で

2017年7月17日月曜日

bouldering

t f B! P L
 ボルダリングに直接関係ある話ではないのですが、ここ1年以上継続的に、主として食生活の見直しによって体重や体脂肪をコントロールしています。

自分の話は別の機会に譲るとして、こういった取り組みは短期的な数値の変動に一喜一憂せず、長い目でみて取り組まないとダメよ、という話をします。



 体重は、大きく分けて「体脂肪量」と「除脂肪体重」に分かれます。
ボルダリングやってる身としては、この体脂肪量を減らして、除脂肪体重(筋肉とか)を減らさないようにしたいわけですが、ここでは体脂肪量の話は割愛します。

後者の「除脂肪体重」には、前述の筋肉の他、骨や内蔵も含まれますし、食べた物も含まれます。排泄物や老廃物も含まれますね。女性の場合はホルモンバランスの影響で水分を溜める量が増減するそうですので、そういった要素も含まれます。

 さて、ここでAさんに登場してもらいます。
Aさんがある日、体重体脂肪を測定したら
 体重:60.0kg
 体脂肪率:10.0%
でした。すなわち
 体脂肪量:6.0kg
 除脂肪体重:54.0kg
ってことですね。
Aさんは日々、食生活に気をつけたり、運動したりしている人です。

翌日、Aさんは飲食した後に体重と体脂肪率を測ってみました。
するとなんということでしょう、体脂肪率が減っているではありませんか。
これは日頃の取り組みのおかげでしょうか。

測った結果は、以下のようなものでした。
 体重:61.0kg
 体脂肪率:9.8%

なるほどすごい。大台?です。でも、ちょっと考えてみてください。
この時、体脂肪量と除脂肪体重は……
 体脂肪量:6.0kg
 除脂肪体重:55kg
になります。
この「除脂肪体重」の増えた1kg、果たして何なのでしょうか。

筋肉が1kg、ある日突然増えることは科学的にありえません。
骨や内蔵も同様ですし、ここでは水分量も変化しないとします。

すると、そう。
食べたり飲んだりした物の分、除脂肪体重が増えて、体脂肪量は変わらないので、体脂肪率が相対的に下がったわけですね。要するに、何も変わってないってことです。
たまたま、前日は飲食する前に測っていて、今日は飲食後に測ったので、その影響を受けただけってことでした。残念。

 もうひとつ例を。今度は数字まで出しませんが……

 Aさんはある日、ジョギングで10km走りました。
体重60kgの人が10km走ると、だいたい600kcal消費しますかね。だいたいです。
そして今度は飲食する前に体重を測ってみたところ、減っていました。よしよし、走ったおかげに違いない。

次の日、同じように体重を測ってみたところ、なんと元通りになっていました。これはどういうことかと言うと、走った時に身体の水分が失われて体重が減っただけで、摂取によって元に戻ったのです。当然、多少体脂肪が燃えたかもしれませんが、その分食べてしまったかもしれません。筋肉も増したかもしれませんが、逆に減ったかもしれません……



 このように、食べた物・飲んだ物の量や、体重を測るタイミング、日々の細かな消費/摂取活動によって、簡単に数値は変化します。本当に気にしないといけない体脂肪量や筋肉量の1日あたりの変化なんて、実は微々たるもので、数値に表れる要素はそういった「関係ないところ」がほとんどなんです。

それなのに、ある日減っていて喜び、次の日は増えていて悲しみ……と一喜一憂を繰り返していると、とてもじゃないですが、続けるモチベーションにはつながらないでしょう。

自分の食生活や、その他の運動など、その取り組みの成果が明らかになるには、最低でも1ヶ月はかかると思います。しかしその1ヶ月にしても、冬なのか、夏なのかによっても違ってくるでしょう。そう考えると、やはり1年間は様子を見てみないといけないかもしれません。



 僕は1年以上にわたって取り組んできましたが、その途中で色々と試行錯誤しつつ、ようやく自分なりの、自分に向いたやり方が、分かってきたんじゃないかな……というところです。これからがんばってみようかな?という方や、今やってるんだけど、どうもねーという方。一度腰を据えて、のんびり眺めてみませんか。

このブログを検索

過去の記事

QooQ