THE NORTH FACE CUP 2018 オンライン観戦

2018年3月12日月曜日

bouldering

t f B! P L
昨年に続いてYoutubeで観戦しました。
今年はDAY1(本戦大会の予選)は配信なかったのが残念です。従ってDAY2(準決勝・決勝)のみ観戦した感想となります。

感想と言っても、大筋は昨年と同じ印象なので大して書くことが無いようにも思います。カテゴリー分けと入賞選手の層についてザックリ書くと
 D1/WD1:ワールドカップや国体で活躍するシニア選手
 それ以外:国体や選手権で活躍するユース選手・その他ユース年代
って感じだったでしょうか。言い過ぎですかね。去年のblogではWDのみ整理してたのですが
大人のカテゴリーの決勝進出者の多くは、公式に指定を受けているユース選手なのです。「決勝進出者の多く」と書きましたが、実際には「ほとんど」と言えます。間違っていなければ、各カテゴリーのユース選手/決勝進出者は
 WDF:2名/3名 (結果は大人が優勝)
 WD3:3名/3名 (結果はユース選手でも若い方が優勝)
 WD2:3名/3名
 WD1:3名/6名 (結果は大人が優勝・2位・4位)
といった感じ。大人顔負けというか、ユースの大会みたくなってますね。
と書いていました。今年はたとえばWDF決勝の3名が3名とも中~高校生のようだったりと、一層低年齢化が進んだ印象がありました。これをして「ユース選手の育成が順調」と見るか、「子どものスポーツ」と見るか、意見は分かれるところかもしれませんが。

また、課題について。
準決勝で実況や解説の方が「今の選手は(D1以下のカテゴリーでも)みんな上手いですね」と話していました。上手くて当然、課題のレベルが昨年より難しくなっているように見えましたので、実際に上手いのでしょう。上手い人しか残れなかったのでしょう。ルール上それは当然ですが、それだけ上手くなるには、(表現はおかしいことを承知で書きますが)素人じゃダメってことなんじゃないでしょうか。
上手くなっている理由として、実況&解説の方は、ジムの課題の質が向上した=ジムが頑張っているとも話されていました。そう考えるとボルダリングの環境自体の質が向上していると言えそうですが、そういったジムや指導者が身近にあるか否かで、成長の度合いが大きく異なってきそうですね。

TNFCは日本最大の草コンペということで、色んな人が出場しています。代表選手やプロを目指しているのではなく、なんとなくボルダリングを始めて、楽しくて続けていたら出ることに……出てみたら悪くなかったので、また翌年も出てみたい・更に上で出てみたい……みたいな人も少なくなさそう。大人になってから始めたとか、他のスポーツから転向してきた人もいるでしょう。そういう人も含めたコンペなのに、強化指定選手やプロが表彰台を独占してしまう。シニアカテゴリーの決勝にユース年代しか残らない。結果が全てなので仕方ありませんが、それなら大会のルール自体を工夫出来ないものでしょうか?

とは言え、全ての参加者の実力を客観的に測定するわけにもいきませんので(認定制度が試みられましたが、あれどうなったのでしょう)、せいぜい年齢別カテゴリーを増やすぐらいしかないのですかね。それでも、同じOver40にも、始めて1年の人もいれば、元代表選手みたいな人もいるので、難しいわけですが。各Divisionを細分化すると、もう大会として管理しきれなくなりそうですし……

僕の周辺のクライマーに、TNFC観た?と聞いても、ほとんどの人が観ておらず、興味も無いようです。僕自身も、自分で出場することは露ほど考えたこともなく、あれはスゴイ人たちが画面の中で魅せるパフォーマンスを楽しむものだ的に思ってるところは、正直あります。TNFCってそういうもので、よかったんですかね。

とあるblogでTNFCのことを、「一般クライマーも出られる唯一の全国大会」と表現してるのを見ました。そうか、草コンペに選手やプロも出てるのではなく、選手やプロが出る大会に、一般人が混ぜてもらってるのか。そう考えれば現状にも納得がいきます。地方予選の一番下のDivisionは、出るだけなら誰でもお金出せば出られますから。そのお金で選手やプロの大会が盛り上がれば、たとえいつまでも本戦に出られなくても、我々一般人は満足なので……す……?

<追記>
今大会のリザルトが出たので、昨年と同様に調べてみました。
女子の各カテゴリーのユース選手/決勝進出者は……
 WDF:0名/3名 (しかし3名ともユース年代っぽい)
 WD3:2名/3名 (もう1名もユース年代。優勝は13歳)
 WD2:3名/3名 (3名とも13-14歳)
 WD1:2名/6名 (結果はシニアが優勝・2位・4位・5位)
という結果でした。
WD1のシニア選手はW杯選手ばかりなので、最初に書いたようにTNFCは
 D1/WD1:ワールドカップや国体で活躍するシニア選手
 それ以外:国体や選手権で活躍するユース選手・その他ユース年代
の大会と言っても過言では無さそうです。男子は細かくは書きませんが、男子もDF~D2の入賞者はほぼ全員がユース選手でしたので、やっぱりそういう感じで正しそうです。

もういっそのこと、ユース世代とシニア世代とで大会を分けたほうがいいんじゃないでしょうかね……特にシニア世代の方々は、このままだとモチベーションにも影響しかねませんし。どうですかね。

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